VPNを使うと遅い|“安全”と“体感”を両立する設定の考え方
VPNを使うと遅い原因は、サーバー距離・混雑・プロトコル・DNS・MTU・端末性能やルーター負荷など複数あります。安全性を落としすぎず、体感を戻すための切り分けと改善順を具体的にまとめます。

VPNを使うと遅い|“安全”と“体感”を両立する設定の考え方

VPNをONにすると、急に遅い。

「安全にしたい」と「快適に使いたい」は、どっちも正直な願いです。VPNの遅さは、原因を分けて当てれば体感が戻ることが多いので、順番に整理します。

VPNが遅くなる仕組み(ざっくり)

VPNは「寄り道して、暗号化して、目的地へ行く」仕組みです。寄り道が増えるほど、体感は落ちやすいです。

遅くなる要因 何が起きる? 体感
サーバーが遠い 往復の距離が増える 反応が遅い、読み込みが伸びる
サーバーが混雑 順番待ちが発生 夜に遅い、速度がブレる
暗号化の処理が重い 端末/ルーターが忙しい CPUが高い、熱い、途切れる

ポイント:まずは「距離」「混雑」「処理負荷」のどれが強いかを見ます。ここが分かると改善が早いです。

最短の切り分け:距離・混雑・設定のどれか

難しい測定をしなくても、条件を少し変えて反応を見るだけで十分です。

試すこと 変化が大きいなら 本命
サーバーを「国内/近い地域」に 反応が戻る 距離
同じ地域でサーバーを数個切替 当たり外れが出る 混雑
プロトコルを変更(可能な範囲で) 安定や速度が変わる 設定

小さな安心:VPNを使う目的は「守ること」なので、焦って全部いじらず、1つ変えて反応を見る…が一番安全です。

すぐ効きやすい改善:サーバー・プロトコル・スプリット

体感改善の当たりは、だいたいこの3つに集中します。

改善策 狙い 向く状況
近いサーバー(国内/近隣) 遅延を減らす 普段使い、会議、買い物
プロトコル変更(アプリに選択肢がある場合) 安定/速度の最適化 夜に遅い、ブレる
スプリットトンネル(アプリ対応時) 必要な通信だけVPNへ 動画/ゲームは直通、仕事だけVPN

ポイント:全部VPNに通すほど重くなりやすいです。「守りたい通信」を明確にすると両立しやすいです。

DNS/MTU/端末性能:詰まりポイントを外す

サーバーを変えても遅いなら、次は「詰まりやすい部品」を見ます。

ここは難しそうに見えるんですが、考え方はシンプルです。

項目 症状 改善の方向
DNS 特定サイトだけ遅い、最初の表示が遅い VPNアプリのDNS設定を見直し(自動へ)
MTU 遅いより「途切れる/開けない」が混ざる アプリ側に調整があれば試す
端末/ルーター負荷 PCが熱い、動作が重い 不要アプリ停止、ルーターVPNは性能注意

独り言:VPNって、設定が多くて「もういいや…」ってなりがちなんですよね。でも、当たりはだいたい“近いサーバー+混雑回避”です。

質問と回答

質問:VPNを使うと動画だけガクガクです。

回答:サーバー混雑か、全部の通信がVPN経由になっている可能性があります。アプリにスプリットトンネルがあるなら、動画は直通に寄せると体感が戻りやすいです。

質問:仕事用にVPNが必要ですが会議が不安定です。

回答:会議は遅延と揺れに弱いので、近いサーバーにする・混雑サーバーを避ける・可能なら有線で揺れを減らす、の順に試すのが安全です。

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